須磨歴史散歩後編 （須磨区街歩き）

実施日：2024年12月16日（月）　晴れ

参加者：CL：Y.Shim　SL：T.Saz S.Miw K.Hir S.Kot E.Uem T.Kit S.Ham A.Tor M.Kan

コース：山陽須磨駅9:45→村上帝社,琵琶塚→綱敷天満宮→旧和田岬灯台,住友男爵須磨別邸遺構他11:45→菅の井,菅公手植えの松,元宮長田神社→松風村雨堂→神戸迎賓館→鈴木よね本宅跡→14:00

10:00出発の予定でしたが皆さん早く集まって頂いたので早めの出発となりました。お天気も良く海の近くが少し寒かった位で良いお散歩日和となりました。

村上帝社。　琵琶の達人がこの地で村上帝の神霊に会い琵琶の妙手を授けられたと云う伝説が有ります。達人は名器をこの地に埋めました。山陽電鉄を挟んで反対側に琵琶塚が有ります。この伝承に基づき村上帝を祀りました。この辺りには琵琶の形をした前方後円墳があったそうです

学問の神様でお馴染みの綱敷天満宮です。菅原道真は時の天皇に重用されたのをねたまれ、讒言によって大宰府に左遷されました。死後怨霊となって恐れられました。霊を鎮めるため天満天神として北野天満宮に祀られました。天満宮は今では全国に１万社有ると云われています。天満宮の中でも聖蹟25霊社の一つとして格式の高い神社です。

旧和田岬灯台（国登録近代化遺産・国登録有形文化財）。須磨海浜公園に来ました。ヱツ、和田岬？ この灯台は、航路安全を図る為和田岬の先端に砲台と並んで建てられました。出来た当時は木造でしたが、M17年に鋳鉄製に改造されました。現存する鉄造灯台としては国内最古です。和田岬の埋め立てに伴いS38年に現在地に移設されました。謎は解決！

願いのヤシの木（人気のパワースポット、震災の遺構）。 S62年に摩耶埠頭から移植されたそうです。地震の激しい揺れにも耐え、木の下では被災された人々がテントのロープを幹に縛り付けてテントを張って生活されていたそうです。

住友男爵須磨別邸あずまや遺構。　須磨海浜公園には住友家別荘の様々な遺構が残されています。これは正門の門柱。

明治に住友家がこの地に壮大な別荘を建てました。館内には数々の名画が飾られていたそうです。S20年の空襲で貴重な建物と美術品は失われました。その後住友家は別荘の跡地を神戸市に寄贈し、S26、須磨海浜公園として整備されました。菅の井。西国街道沿いにあり、目にされたこと、有ると思います。菅原道真が須磨に立ち寄った時、旧家の前田家がこの井戸水を汲んで差し上げた所たいそう喜ばれたそうです。草むらの中に有り分かり辛い。元宮長田神社。 ｳﾝ!!　長田？ ここでも？です。この辺りは元々、長田区に有る長田神社の氏子だったのが證誠神社（権現さん）が栄えてそちらの氏子になりました。でも元々は長田だったのでその頃の名残が残っているようです。こちらも解決！

松風村雨堂。 在原行平は左遷され蟄居した際、多井畑の村長の娘と出会いと松風、村雨と名付けて愛人にしました　が、帰京の際、狩衣と烏帽子を形見として松に掛けて旅立ちました。二人は庵を結んで無事を祈ったそうです。（立わかれ いなばの山の峯におうる まつとしきかば 今かえりこむ　行平）

神戸迎賓館（兵庫縣指定重要文化財、西尾邸）　神戸市指定名勝庭園に有るお茶室。結婚式の記念撮影をされてました。貿易商、西尾類蔵氏の私邸。戦後のGHQの接収、空襲、阪神淡路大震災を経て現存する貴重な建物。セセッション様式の重厚な造りの洋館です。かつては世界中からVIPが訪れた社交の場でした。

庭園の中に有る池の所で、なんと、結婚式の写真撮影をしていたプロのカメラマンさんが撮ってくれました。

このあと、石垣しか残っていませんが、鈴木よね本宅跡を散策、大正時代日本を代表する総合商社を作った業績を思い起こしました。東須磨駅で解散、のはずでしたが、後一駅と言う事で板宿迄歩きました。

謎解きも有り面白い散策となりました。

写真提供　K.Hir　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　report　　Y.Sim